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Mar 14, 2018

インスタで人気のバイク女子が語るmy Moto_Story

こばんさんは岡山県浅口市在住の女性ライダー。ホンダ・スーパーカブ110と過ごす日々を写真共有アプリ、Instagramでほぼ毎日発信している。ロケーションは様々だが、いずれも女性らしくどこか肩の力が抜けた、気持ちの良い写真ばかりだ。Instagramを初めてまだ2年ほどだが、現在のフォロワー数は1万人を超える。

インスタで人気のバイク女子が語るmy Moto_Story

「私は以前、仕事の関係で長崎県佐世保市に住んでいたのですが、公共交通があまり整備されておらず不便だったことからバイクに乗るようになりました。そのときはただの交通手段として原付スクーターを買ったんですけど、いざ乗ってみると『これは面白い』と。ただ、走る楽しさに目覚めるにつれて30㎞/hの法定速度に不便を感じるようになり、小型自動二輪免許を取得しました」

インスタで人気のバイク女子が語るmy Moto_Story

現在、こばんさんが乗っているスーパーカブ110は約6年前に新車で購入したものだという。名前は「ソラコ」。これは車体色が空色であることから名付けられたものだ。車体脇に取り付けられたピンク色のランドセルはソラコのトレードマークだ。

インスタで人気のバイク女子が語るmy Moto_Story

スーパーカブ110を購入した当初から付けているというランドセルには主にレインウェアと三脚を収納している。いま装備しているものは、知人の親戚から譲り受けた二代目なのだとか。

 

「小型自動二輪の免許を取得して最初に買ったのは125ccの、中古のクルーザーモデルでした。ところがこれがよく壊れて思うように走れなかったんです。そこで馴染みのバイク屋さんに安心してツーリングに行ける丈夫なバイクが欲しいと相談したところ、スーパーカブを勧められたんです。正直、最初は『え~』って思いましたね。これっておじいちゃんが乗っているバイクじゃんって(笑) でも乗ってみたらすごく元気に走るし、車体が軽くコンパクトなので小さな集落の狭い道でもためらいなく入っていける。すぐに気に入りました」

日々の買い物から仕事の移動、週末のツーリング、さらには引っ越しの荷物運びまで活用するなど、いまや生活に欠かせないパートナーとなっているという。また年に二度ほど、一週間以上の休暇をとってロングツーリングにも出かけている。

「これまでに住んだことのある大阪、佐世保、東京、横浜、浅口を拠点にしながら全国42都府県を旅しています。私はしっかり予定を決めて走るというより、寄り道しながら行き当たりばったりで走るスタイルなのでひとり旅が基本ですね」

さらに、Instagramを始めたことで旅の楽しみ方も変わってきたという。

「Instagramを始めた当初はスマホで撮影をしていたのですが、写真好きの友達の影響でカメラで撮るようになりました。そうすることでツーリングの楽しみがさらに増したよう気がしますね。いまでは『あの場所の風景を写真に収めたい』というのが旅のモチベーションのひとつになっています」

ひと通りお話を伺ったあと、こばんさんお気に入りの撮影スポットに案内してもらった。瀬戸内海国立公園に面し、瀬戸内海を一望する静かな海岸、青佐鼻海岸だ。沖には三つの小さな島が規則的に並んでいるのが見える。粗粒花こう岩でできた、その名もずばり「三ツ山」と呼ばれる島だ。

「もともと山よりも海の近くを走るのが好きなんです。ここはよく『朝活』として写真を撮りにくる大好きな場所なんです。冬は三ツ山の向こう側から朝日が昇るので、とてもきれいなんですよ」

こばんさんはそう言いながら愛用のミラーレスカメラと三脚を取り出し、撮影のためのセッティングを始める。撮影時に気を付けているポイントを聞いた。

カメラはオリンパスのミラーレスカメラ「OM-D E-M5 Mark Ⅱ」。小型軽量かつ防滴、防塵性能を備えているのでバイクの旅にぴったりだとか。レンズは14-150㎜の高倍率ズームレンズと25㎜の単焦点レンズの二本を状況に応じて使い分ける。三脚もコンパクトに折りたためるタイプを愛用。ツーリング時のナビゲーションはスマホではなくバイクツーリング用のマップで行っているという。

「なるべくロケーションの素晴らしさを伝えられるような構図を意識しています。例えば自撮りするときでも私はあまり自分の顔を写さないようにしているんです。顔が写っているとどうしても主題が風景よりも人の方に移ってしまうので。あと細かなことですが、撮影時はバイクに乗るときの服装のままではなく、上着を一枚脱ぐなどして季節感が出るように心がけています。一般的の人に比べるとライダーはかなり厚着ですから」

バイクと風景だけではなく、自分も映りこんだ写真を投稿するようなってからフォロワー数は倍増したという。セルフタイマーを駆使して写真を撮るのは時間と手間がかかるが、たしかにこばんさんの自撮り写真はバイクの旅を疑似体験できるような臨場感がある。

「旅の思い出? そうですねぇ。ひとつは能登半島の海岸で黄昏ていたら地元のおじいちゃんからワカメを巻いたおにぎりを差し入れてもらったことでしょうか。海苔ではなくてワカメが巻いてあるおにぎりって初めて食べたのですが、これがものすごく美味しかった。あとは長崎でツーリングしていたら、ホテルに着く前にガソリンがなくなりそうになって、見知らぬ方に助けてもらったことかな。たまたま近くで寄り合いをしている消防団の方がいて『この辺りにガソリンスタンドはないので分けてあげるよ』って言ってくれて」

冬でもバイクに乗るためグリップヒーターやウインドシールドを装備。真冬はさらにハンドルカバーも付けているのだとか。

ソラコの現在の総走行距離はおよそ6万8000km。1年の平均走行距離は1万2000㎞にもおよぶ。高速道路を走行できない小型バイクとしてはかなり多い部類だろう。だが消耗部品の交換など、定期的にメンテナンスに出していることもあり、これまで目立ったトラブルはほとんどなかったという。タイヤはここ数年ブリヂストンを愛用している。

「バイクのメカニズムについてはほとんど分からないのですが、いつも面倒を見てくれるバイク屋さんがブリヂストンのタイヤを勧めてくれたので間違いないだろうなと。スーパーカブに乗っている理由と同じく、私がタイヤに求めるものは安心して旅を楽しむことのできる信頼性なんです。そういえば以前に『カフェカブ九州』というイベントの愛車コンテストに参加した際に特別賞としてブリヂストンのタイヤを頂いたこともありますよ。ご縁があるのかも知れませんね(笑)」

最後にバイクで旅することの魅力について聞いた。

「自分の意のままに動き回れることです。あと、なかなか言葉では伝えにくいのですが、風景が少しずつ移り変わってゆく様を実感できるところでしょうか。移動が「点」ではなく「線」になるんですよね。光や空気の変化に対して敏感になり、同じ道でも天候や時間帯によってまるで印象が変わるのもバイクで旅をすることの面白さだと思います」
この夏、こばんさんは二週間の休暇をとって人生初の北海道ツーリングを予定しているという。広大な北の大地でこばんさんとソラコはどんな旅のストーリーを描くのだろうか。

Profile

こばんkoban

会社員として佐世保に勤務していた2011年に空色のスーパーカブ110(ソラコ)を購入。旅の様子をInstagramや自身のブログで発信することで多くのフォロワーを獲得。現在は地域おこし協力隊として岡山県浅口市に移住し、地域のPR業務を行う傍ら、フォトエッセイを自費出版するなど、フリーランスのライターとしても活動している。大阪府出身。著書に『佐世保のカブ子」の気まま旅』。

ブログ「こばんとソラコ」
https://ameblo.jp/mk826jp/

Spot Information

青佐鼻海岸
青佐鼻海岸
住所 岡山県浅口市寄島町青佐
交通 山陽本線鴨方駅より車で約20分、山陽自動車道鴨方インターより車で約20分
その他 海岸近くに駐車場有

Tire Information

FS10
FS10

ブリヂストン二輪車用タイヤの定番。実用性に徹したスタンダードタイヤ。

商品詳細