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Jun 4, 2018

ハーレーで、アメリカンな空気を楽しむ“寄り道ツーリング”へ!

撮影/阿部昌也 取材・文/佐藤旅宇

 

新井 良さんは世界的な影響力をもつファッション誌『VOGUE』の日本版『VOGUE JAPAN』や『GQ JAPAN』などを発行しているコンデナスト・ジャパンの副社長だ。コンデナスト・ジャパンはアメリカに本拠を置くコンデナスト・パブリケーションズの日本法人。その要職である新井さんは業務を通じて世界の様々なモノやコト、トレンドに触れ、自らの糧とする、いわば趣味人でもある。今回はそんな新井さんにオートバイとの休日の過ごし方について聞いてみた。大人になってからのオートバイの魅力、面白さとは一体どんな部分にあるのだろうか?

「現在の愛車は2003年式のFLHRハーレーダビッドソン・ロードキングです。私は高校生の頃からアメカジが大好きなんですね。当時はアメカジブーム全盛期でもありましたから。リーバイス501にヘインズのパックTシャツ、そしてショットのライダースジャケット……高校生の頃はよく友達と渋谷に出向いて勉強したものです(笑) だから自然とそういったスタイルにマッチするオートバイ、つまりハーレーに乗るようになったんです」

FLHRロードキングはハーレーのラインナップでは長距離走行を得意とする「ツーリングファミリー」にカテゴライズされている。シリーズのなかでは比較的コンパクトな車体とクラシックなルックスが特徴。エンジンは1,449㏄の大排気量を誇る「TWIN CAM 88」が搭載されている。新井さんのマシンは外装をブラックにペイントし、ホイールやブレーキキャリパーを社外品に換装するなどのカスタムが施されている。

その肩書きからついトラディショナルな装いをイメージしてしまったが、オートバイに乗るときの新井さんのスタイルはその正反対とも言うべきカジュアルなものだった。「もちろん会社ではもっとお固い感じの恰好ですよ」と新井さんは笑う。

「二輪免許は10代で取得したのですが、本格的に乗るようになったのは30歳を過ぎてから。あるとき『そういえばオートバイってあったな』なんて思ったんですよね。いまは週末に自宅のある埼玉周辺をブラブラと走ったり、3カ月に一回ぐらいはロングツーリングにも出かけています。オートバイ、とくに僕が乗っているような大排気量のモデルは移動の道具として見ると不便なところも少なくないじゃないですか。暑いし、寒いし、雨が降れば濡れるし虫や砂やら色んなものも飛んでくるし、疲れるしで。オートバイに乗った後に車に乗るとその快適さに感動を覚えるほど(笑)。でもそんなオートバイの不便さを『ロマン』として積極的に愉しめるのが大人のライダーの心意気だと思っています。僕の場合はアメリカンカルチャーへの憧憬がその原動力ですね」

新井さんの手元をアメリカで購入したという無骨な指輪とバングルがいっそう男らしいものに演出している。アリゾナ北部に住む先住民族、ホピ族の著名なアーティスト、Berra Tawahongvaが作ったものだという。ハーレーと同様、新井さんが若い頃に憧れたアイテムのひとつだが、おそらく現在の方がずっと似合っていることだろう。形状や素材、繊細なカッティングひとつひとつに様々な意味が込められたインディアンジュエリーはやや年輪を感じさせる骨ばった腕にとても良く映えていた。

道中で気になる場所を発見すればマシンを停めることをためらわない。それが新井さんのツーリングスタイルだ。

「先日、GWを利用して秋田県まで往復1400㎞のツーリングに行ってきました。山形県の蔵王で温泉に入り、岩手県の中尊寺に寄ってから秋田県の角館で見事な桜を眺め、酒蔵を営む親戚のもとを訪ねるという寄り道ばかりの行程です。Ⅴツインエンジンの鼓動と風を感じながら自由奔放に走っているとこれはもう旅行ではなく『旅』というニュアンスが相応しいですね」

ツーリング前に履き替えたというブリヂストン・バトルクルーズH50が秋田への旅を快適なものにしてくれた、と新井さん。

「このロードキングに搭載されるツインカム88というエンジンはドコドコとした鼓動感が気持ち良い反面、ロングツーリングではグリップなどから伝わる細かな振動が気になってしまうんです。ところが純正タイヤからバトルクルーズH50に変えたところ、その微振動がピタリと抑え込まれたのでびっくりしました。疲労を誘発する『雑味』がなくなったことで大排気量Ⅴツインエンジンの味を純粋に堪能できるようになりましたね。また、タイヤが勝手に前に転がっていくような軽快なフィーリングも、走る楽しみを増幅してくれます」

取材当日は、子どもの頃からよく訪れているという埼玉県の行田・深谷エリアを案内してくれた。
新井さんは「アメリカ」を感じさせる風景を見つけるとついマシンを止めてしまうという。ここは「エレガントデザイン」というトータルカスタムショップ。上の写真の背景となっている、壁に描かれたイラストをツーリング中に見かけ、以前から気になっていたのだという。

埼玉県行田市持田2810-3 tel.048-556-9855 営業時間/10:00〜19:30 定休日/火曜・第2水曜 http://elegant-design.co.jp

ご自身の愛車もハーレーだと語るファクトリー・マネージャーの齊藤雄一さんと談笑し、再び国道17号線を走る新井さん。次に立ち寄ったのは、昔から馴染みだという鰻屋「満る岡」。

鰻は全国各地で食べているが、そのなかでもここは屈指の美味しさだと新井さんは太鼓判を押す。

埼玉県行田市城西4-6-21 tel.048-554-2263 営業時間/11:00〜14:30(L.O.14:00) 17:00〜21:00(L.O.20:30) 定休日/火曜(祝祭日は営業) http://maruoka.hanagasumi.net

大好物の鰻で空腹を満たし、向かったのは深谷市の「ロメオズ カフェ」。バイカーズスタイル&アメカジファッションをテーマにしているアパレルショップだ。

埼玉県深谷市折之口63-2 tel.048-501-5667 営業時間/12:00〜20:00 定休日/水曜(その他臨時休業あり) http://www.romeoscafe.net/

スーツ姿で仕事をするようになったいまでもプライベートはアメカジスタイルを好む新井さん。ツーリング中に立ち寄ったアパレルショップで衝動買いしてしまうことも多いのだとか。

取材させていただいたこの日も以前より気になっていたアイテムを偶然見つけ購入していた。

新井さんは、大好きな古着を買い求めに高円寺や下北沢、町田へ出かけることも多いという。

「海外の古着屋にも何度か行きましたが、日本、とくに高円寺の古着屋さんの品揃えは世界有数だと思います。日常生活がかなり忙しいので『これは』と思うアイテムがあればその場で購入することにしています。いつまた出会えるか分かりませんから(笑)」

吹き抜ける風の匂いを嗅ぎ取り、エンジンの鼓動に生命の脈動をイメージし、何気ない風景のなかに美しさを見出し、一期一会を大切にする―――。年齢を重ねたいまだからこそ見えてくるライダーの豊かな風景がある。新井さんは不便だがとびきりに魅力的なロードキングのフューエルタンクに手を置き、そっと撫でるようなしぐさをしてみせた。

 

 

Profile

新井 良
コンデナスト・ジャパン デジタルビジネス担当副社長

広告代理店やIT企業を経て、2012年にコンデナンスト・ジャパンに入社。現在はデジタル担当兼副社長として「VOGUE」や「GQ」などのWEBサイト及びデジタルマガジンなどを統括している。埼玉県出身。47歳。

Tire Information

BATTLECRUISE H50
BATTLECRUISE H50

世界最高峰のバイクレース用タイヤの開発でも活用してきたブリヂストン独自のタイヤ開発技術を採用。これによって高い操縦安定性と耐摩耗性を追求し、Vツインクルーザー系2輪車ライダーの求めるハンドリング性能や乗りやすさ、ロングライフ、長距離ツーリングでの疲労の軽減に貢献します。

商品詳細