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Jul 26, 2018

真夏のビッグイベント「8耐」参戦ライダー達の私的バイクライフ Vol.2 津田 拓也選手、青木 宣篤選手、水野 涼選手

真夏の祭典、「“コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース」の最終テストに潜入取材。今年の注目参戦ライダーたちが、プライベートのバイクライフについて語ってくれた。

ヨシムラ スズキ MOTUL(#12) 津田 拓也選手

「いまの愛車はスズキのVストローム250で、出た時から欲しかったんです。乗るときは基本、ひとりです。家の近くに山があるので、春なら桜だったり、景色を眺めにフラッと走ることが多いですね。レースに参戦していると、バイクに乗ることが楽しいと思う機会がやっぱり減ってくるので、プライベートで乗ると『あ、バイクって楽しいんだな』って感じます(笑)。レースも基本的には楽しいんですけど、楽しさの種類が全然違う。サーキットは少しでも速く走れるようにひたすら努力するだけなので、バイクの見方も捉え方も全然違うんです。操る楽しさとか景色を見たりだとか、バイクの根本的な楽しみ方は、街乗りに軍配が上がるんじゃないかと思います。
こだわりは、ちゃんとした服装で乗ること。ヘルメットはアライさん、ウエアはヒョウドウさんと、レースでもお世話になってるメーカーのものを身につけます。装備の重要さは、サーキットでコケたときに身をもって知っていますから。最後に守ってくれるのは装備だけなので、適当なものは身につけないという意識はありますね。走り自体も、一般道だとめちゃめちゃ安全運転です。なのに嫁さんを後ろに乗せると、いつも『怖い』ってワーワー言ってくるので、最後の方は『誰に言うとんねん!』って喧嘩になったりします(笑)」

オリジナルのグラフィックが施されたヘルメット。

「プライベートで乗るときはジェットタイプですけど、これと同じグラフィックにペイントしてもらったものや、MotoGPのスズキカラーのメットを持っていて、気分で被り分けてます」

「今年は他メーカーのワークスチームが全部揃ったし、ライバルチームがどんどん強力になってきています。強いライバルチームを倒すことを目標に、決勝を頑張るのはもちろん、そこに至るまでをどう作っていくかが重要になるのでキッチリやっていきたいです。強いワークスチーム同士の対決という構図の中でも、勝てるよう努力したいですし、チームもそういう強い気持ちでやってるので、自分も無心で挑みたいですね」

MotoMapSUPPLY(#9) 青木 宣篤選手

「プライベート用にスズキのハヤブサを持っていますが、じつはツーリングって自分には大人の世界に感じるというか、まだ魅力を見いだせないんです(笑)。普段から月に数回はブリヂストンのサーキット走行会で講師をしたり、レース以外にも走る機会は結構あるので、最近は『BATTLAX SPORT TOURING T31』という、今年ブリヂストンから出た新しいツーリングタイヤをハヤブサに着けて、サーキットを走ったりしてます。というのも、T31はツーリングモデルだけど、楽しむレベルの走行会なら充分カバーできるんですよ。サーキットに行くにはハイスペックなタイヤを履かなくちゃダメだと思ってる方は多いので、その概念を払拭するためにも、普通に走るだけならT31でツーリングからサーキットまで充分カバーできるんだよって、身をもって証明してるんです。別に誰に頼まれたわけでもなく、勝手に自分がやってることですけどね(笑)。
もともとバイク以外にハマってるものがなくて、興味あることを強いてあげれば、毎年5月はホノルルトライアスロンに出ると決めてるくらいですかねぇ……。プライベートでもサーキットに練習に行きますし、ホントにほとんどバイクで公道は走らないんですよ。一番長く走って、スタンドにガソリンを入れに行くくらいですね(笑)」

友人が開発しているQSTARZのGPSリアルタイムラップタイマー。

「GPSでラップタイムを測ってくれる機械で、走行ラインを見たり、周ごとの走りの違いを確認したり、他人のデータを重ね合わせたりもできるので、これで自分の走りを解析できるんですね。もちろんチームにはもっと高度な機械があるけど、個人的に見るのにちょうどいいレベルなんです。サーキット走行後にこういうのを見て研究しながら、走りの精度を高めていくのが、唯一の趣味かもしれないです(笑)」

「今年はSST(スーパーストック)クラスからの参戦で、ある意味、皆さんが普通に買えるバイク+買える部品で成り立ってるクラスなんですね。観ている方に「あ、このバイクでこんなに行けるんだ」と感じてもらいたいので、クラス優勝の達成と、あとは格上のEWCクラスにどれだけ食い込んでいけるかが目標です」

MuSASHi RT HARC-PRO.Honda(#634) 水野 涼選手

「じつは免許はクルマしか持ってないんです。クルマの免許を取る前に原付免許を取ったんですけど、スピードの遅さと、信号で待つのがイヤになっちゃって。いまはそこまで公道でバイクに乗ろうと思わないけれど、仕事の関係上、持ってた方がいい場面もいろいろあるだろうから、取ろう取ろうと思ったまま時間が経っちゃってる状態です。
レースの息抜きは……最近はトレーニングで発散してる感じですね。今年、全日本の参戦クラスがJ-GP2(600cc)からJSB1000(1000cc)に上がって、これまでほぼトレーニングはゼロでも平気だったんですけど、1000を走るには全然筋力も体力も足りなくて。ジムでウエイト系トレーニングをやったり、バイクに乗ったりランニングしたり、いろいろやっています。基本、トレーニング嫌いなんで、『早く終われー!』って思いながらムリヤリ発散してる感じです(笑)。
他に趣味は、映画を観るくらいです。洋画しか観ないんですけど、結構SFが好きで、SF系ばかり観てます。好きなシリーズは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。自分が生まれる前の映画ですけど、これはおもしろい!ってハマって。ずっとバイク漬け過ぎると、自分の場合は余計ストレスが溜まって良くないかなって思うので、本当にヒマなときは友達と遊んだりもするし、ちょこちょこ息抜きはするようにしてます」

マシンやレーシングスーツはチームによってカラーが決まるので、ライダーが自分を表現できるのはヘルメットだけ。「自分は毎年色を変えてて。YFデザインというペインターさんにお願いしてるので、デザインは結構こだわってます。基本コンセプトは、前の年より派手に(笑)。どんどん目立てるようにってリクエストしてます」

「8耐は2度目の参戦ですけど、今年はハルクプロからの参戦で、すごく高い位置を目指しているチームだし、マシンのパッケージ的にも去年よりずっといいものだし、おのずと結果を残さないといけないというプレッシャーは感じてます。去年は経験を積む意味で出たところがあったけど、今年は自分が普段レースで使っている車輌で出るので、その意味でもプレッシャーはありますね。でも普段あまりプレッシャーを感じないタイプなので、そこは楽しみながらやっていきたいと思います」

選手達の熱い走りは”EWC/鈴鹿8時間耐久ロードレース 速報”でお伝えします。

Profile

撮影/阿部昌也 取材・文/齋藤春子

Tire Information

RACING BATTLAX V02
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